人相の見方


 人相は、骨相・顔相(面相)・体相に分けられ、人の性格、病気(健康状態)、職業、運気などを判断することができます。現在では顔相のことを人相と呼ぶ事が多くなっています。



   ■天中
神の主座であって、信仰心の表れるところ。物事すべてにおいて正直な心で接すると、美色が出て、一家安泰となる。
  ■臥蚕
子供のことを見る。母親に子が宿ると、この部分が水ぶくれのようになる。美色をよしとする。
  ■天庭、司空
政府、裁判所、公儀に関することを見るところ。正しい行いをしていれば万事が都合よく運ぶ。紅潤色か淡い黄色あれば、なお良好。
  ■福堂
数字の出来不出来を見る部位。美色が出ると手に入れた金銭が身について豊かになる。
  ■命門
寿命の長短、疾病の有無を表す。色つやよければ、長寿を保つ。
  ■準頭
肉が厚く、丸くむっくりとしている人は、徳義ありやさしい人柄で、世間の信用もあり、財産を成す。
  ■中正、命宮、印堂
すべて望み事を見るところ。これらの部位に、つやのある明るい色や新芽のような輝きのある色があれば、望み事が早くかなう。
  ■養子、養女
子供のない家庭に他家からの縁談がある場合、この部分がつやのあるよい血色(紅潤色か淡い黄色)だと良縁になる。
  ■辺地
田舎に関する吉凶を見る。美色の場合は、田舎に行くと利を得て幸福となるか、よい便りを得る。
  ■上墓
神仏、祖先を表す。左側が亡父、神、守護神、右側が亡母または仏のことを表す。仏の法要が行き
届いていれば、祖先からの守りあり、無事に暮らすことができる。年忌法要、墓参を忘れずに。
  ■年上
養子、養女の部位と併せ、色つやがよいと、よい養子に恵まれる。
  ■人中
山海の通路とみなし、鼻を山、口を海にたとえる。人中が長いと寿命も長い。ただし、長過ぎると好色となる。
  ■警察
警察に関することを見る。この部位に美色が出ると、協力事などで表彰されることがある。
  ■玄武
キズなどがなければ、盗難や厄災に遭った時に被害が少ない。また、被害品が手元に戻る。
  ■書上
文書、手形、小切手、債券、印鑑、証文などに関することを見る。色つやがよい時は無難だが、暗色が出た時は、紛失や不渡りに遭うことがあるので注意する。
  ■寿上
寿命を見るところ。肉付きが豊満なのがよい。
  ■駅馬、道中
引越、旅行に関することを見る。普段の色合いの時、あるいはつやのある時は、引越、旅行とも実行して差し障りない。
  ■兄姉
男性は左側が兄、右側が姉のことを表し、女性はその逆。美色なるは、仲がよいことを示す。
  ■妻妾、奸門
男性は左側が妻のことを表し、右側が女性関係を表す。女性は右側が夫の心を、左側は自分の心を
表す。ともに美色をよしとする。
  ■観骨
権威、抵抗、寿命、世間などを見る。この部位のつやがよい人は、世間の受けがよい。
  ■山林
田畑、土地を見る。切りキズなどをつけないように気をつける。
  ■日角
父親との関係を表す。黒くつやのあるホクロがある人は、父子の縁が良い。父親の片腕となり、将来は跡を継ぐ。
  ■月角
母親との関係を表す。見方は日角と同じ。母子の関係がよくなるように親孝行に努めること。
  ■田宅
この部位広きは、長男の徳あり。次男、三男でも長子としての恩恵があり、独立などに有利。キズがつかないように注意する。
  ■山根
鼻の根元のこの部位の色つやがよい人は、夫婦仲むつまじく過ごすことができる。
  ■法令
寿命と仕事運、部下運を見る。長くて大きいのは大人の格とされ、事業が栄える。


 あまりよくないといわれる相が出ていても、必要以上に心配することはありません。何事にも公明正大な心掛けで臨めば、悪いところは是正できるといわれています。正しく強い心で暮らすようにしましょう。